【ミルクとは違う】コーヒーフレッシュは体に悪い? 誕生の背景や原料・成分を解説

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コーヒーフレッシュって普通のミルクよりなめらかだけど、ミルクと何が違うんだろう?
体に悪いっていう噂も気になる…。

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コーヒーに添えられることの多いコーヒーフレッシュ。
今回はコーヒーマイスターの資格を持つ私が、コーヒーフレッシュについて詳しく解説していこうと思います。

手頃なカフェや喫茶店でコーヒーを頼むと、砂糖と一緒に、小さな使い捨てカップに入ったミルクみたいな「コーヒーフレッシュ」が出されることがありますよね。
テーブルに置いてあって、自由に好きなだけ使えるお店もあります。

日常的に使っている人もいると多いと思いますが、実はコーヒーフレッシュはミルクではないのをご存じでしたか?

そしてコーヒーフレッシュの原料や成分について詳しく知ると、気をつけて使おうと思うようになるかもしれません。

今回は、私たちの身近にありながら、あまり詳しく知られていないコーヒーフレッシュについて取り上げようと思います。

  • コーヒーフレッシュとはいったい何か
  • コーヒーフレッシュの原料や成分は?
  • コーヒーフレッシュは体に悪いの?

こういった内容を紹介していきますので、ぜひ最後まで目を通していただければ幸いです。

それでは、さっそく話を進めていきますね。

もくじ

コーヒーフレッシュ誕生の歴史

ミルクより手軽なものとして、愛用する人も多いコーヒーフレッシュ。

その誕生の歴史は、1950年代頃までさかのぼります。

当時、長期間の保存がきかない牛乳や生クリームに替わって作られたのが、粉状の「クリーミングパウダー」という商品でした。
お馴染み液体タイプのものは、アメリカにて1958年にカーネーション社という会社が開発した「コーヒーメイト」が初。

(※なお、カーネーション社は後にネスレが買収しています。コーヒーメイトは現在もアメリカではクリーマーの代表的な製品で、ヘーゼルナッツ味、バニラ味など、いろいろなラインナップがあるそうです)

日本では、1976年に2つの有名な会社から液体タイプのコーヒーフレッシュが発売されました。

ひとつは日興乳業株式会社(現:メロディアン株式会社)が開発した「メロディアン」、そして、もうひとつは豆乳や新幹線のアイスクリームでも有名な名古屋製酪株式会社(現:スジャータめいらくグループ)の「スジャータ」です。

そんなコーヒーフレッシュは「保存性の高さ」や「お手頃価格」などの理由で人気が出て、全国的に普及。

その後、他の会社でも同様の商品が作られるようになり、おもに関西方面では「コーヒーフレッシュ」、関東では「コーヒーミルク」と呼ばれ、一般家庭や喫茶店などで急速に広まりました。

コーヒーフレッシュとミルクの違い【コーヒーフレッシュは体に悪い?】

コーヒーフレッシュの原材料

まるでミルクのように見えるコーヒーフレッシュですが、原材料に注目してみると、驚くべきことがわかります。

各メーカーが出しているコーヒーフレッシュのおもな原材料は、植物油、乳化剤、着色料、香料の4つ。

ほとんどの場合、牛乳や生クリームをはじめとする乳成分は含まれていません

コーヒーフレッシュの基本的な作り方は、まず水と植物油を混ぜ、「乳化剤」によってクリーム状にします。
そこに「着色料」でミルクらしい白色をつけ、クリームらしい香りにするための「香料」を加えます。

このほか、とろみを付けるための「増粘多糖類」や、日持ちさせるための「pH調整剤」といった、さまざまな添加物が使われます。

商品によっては少量の乳成分(脱脂粉乳など)が使用されていますが、多くの場合は植物油、つまりサラダ油と同じ原料をもとに作られています。

これだけでも、ミルクとはまったく別物ということがわかります。

コーヒーフレッシュは添加物によって常温保存が可能

コーヒーフレッシュは常温保存が可能です。

その背景には、前の項目でご説明した通り、主原材料が油ということ、また保存性を高めるためにさまざまな保存料や防腐剤が使われていることがあります。

ちなみに、コーヒーフレッシュによく使われる「乳化剤」は、化粧品や洗剤などに使われる場合には「界面活性剤」と呼ばれます。

洗剤にも使われる成分と聞くと、ちょっと抵抗感を持つ人もいるかもしれませんね。

また、植物油脂に含まれる「トランス脂肪酸」という成分は、近年その危険性があちこちで語られています。

糖尿病のリスクが増えたり、アレルギー症状が悪化したりなど、いろいろな研究結果が世界で発表されているようです。

農林水産省のページには、「トランス脂肪酸は食品からとる必要がないと考えられており、日常的にとりすぎると、少ない場合と比較して心臓病のリスクが高まることが示されている」といった記述があります。

参考:農林水産省「すぐにわかるトランス脂肪酸」

一方、日本で流通している牛乳は、成分を一切調整せず、牛の生乳の加熱殺菌のみを行ったもの。
コーヒーフレッシュとは違うものであるといえます。

成分に着目してコーヒーフレッシュを選ぼう

「乳成分」が多く使われている商品を選ぶ

人々の健康意識の高まりや「コーヒーフレッシュが体に悪い」といった世間の反応を受けてか、最近では新しいタイプのコーヒーフレッシュも販売されています。

たとえば、国内でコーヒーフレッシュを最初に発売したメロディアンの商品では、「業界初 トランス脂肪酸ゼロ」をうたったメロディアンミニ コーヒーフレッシュが販売されています。

原材料を見ると植物油脂は使われていますが、従来商品よりも安全性を意識しているようです。

また、北海道産生クリーム(乳脂肪分20%)を使った本格仕立てのコーヒーフレッシュ」は「乳等を主要原料とする食品」となっており、こちらには植物油脂が使われていません。

一方、スジャータの商品では、乳脂肪45%のスジャータ プレミアムが販売されています。

こちらも植物油脂は使用されておらず、脂肪分が高いことから要冷蔵商品となっています。

他社でも、最近は乳成分を多くしたコーヒーフレッシュの開発に力を入れる傾向にあるようで、「少しでも安心して使ってもらえる商品を」という思いがあることが伝わります。

手軽なコーヒーフレッシュを常備したい人は、乳成分が多く含まれる商品を選ぶのがよさそうです。

粉末でもいいなら「クリープ」がおすすめ

ここまで液体のコーヒーフレッシュのことを探ってきましたが、粉末タイプのものがあるのをご存じですか?

森永乳業の「クリープ」といえば、「あぁ、昔からあるやつね!」という人もいるかもしれません。

クリープは、液体のコーヒーフレッシュと同じように使われることが多いですが、原材料は「乳製品、乳糖」のみとなっており、油をはじめ、着色料や香料が使われていないことがわかります。

森永乳業のホームページを確認すると、クリープは日本で唯一、ミルクから生まれた成分を原料にした粉末クリーム(2016年1月時点)と明記されています。

出典:森永乳業 クリープ ブランドサイト

1961年の発売以来、牛乳由来の成分のみを使って作られているということで、私も驚きました。

ちなみに、粉末状のクリーミングパウダーには、他社のもので「ネスレ ブライト」や「マリーム®」などがありますが、そちらには植物油脂をはじめ、pH調整剤や乳化剤などが使われているようです。

個人的には、クリーミングパウダーを使うなら、このクリープが最も安心できるだろうと考えています。

ただ、クリープに含まれる乳糖を消化・吸収できない乳糖不耐症の人は、下痢などを起こす可能性がありますので気をつけてください

まとめ:コーヒーフレッシュはミルクとは別物です

今回の話をまとめます。

  • コーヒーフレッシュは、日本では1970年代から使われ始めた
  • コーヒーフレッシュのおもな原材料は「植物油、乳化剤、着色料、香料」で、ミルク(牛乳)とは違うもの
  • 最近は乳成分を多く含めたコーヒーフレッシュも販売されている

コーヒーフレッシュの安全性や体に悪いという意見は以前から議論されていますが、国内で流通・販売されている以上、100%よくないといえるものではないでしょう。

また、多くの人は普段コーヒーフレッシュ以外にも、さまざまな添加物をとっていますよね。
コーヒーフレッシュだけが危険と考えるのではなく、自分の食生活全体を振り返って、体に負担をかけるもののとり過ぎに注意していくことが大切ではないかなと思います。

少しでも健康面に気遣いたいと考えるのであれば、コーヒーのお供にはできるだけミルクを選ぶのがいいかと思います。

今回は以上です。お読みいただきありがとうございました!

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