【コーヒー豆の保存方法】「結局、常温・冷蔵・冷凍のどれが正しいの?」に答えます

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コーヒー豆の保存について知りたい! 「常温がいい」っていう人もいれば、「冷蔵したほうがいい」っていう人もいるけど、結局何が正しいの?

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こんにちは! コーヒーマイスターの、やまももです。
今回は、その疑問にお答えしていきますね。

自宅でコーヒーを淹れて飲むようになると、必ず考えることのひとつが、コーヒー豆の保存方法です。

以前、別記事「コーヒー豆の賞味期限はどれくらい? 豆を劣化させないためのポイントを解説します」でも紹介したのですが、農作物であるコーヒー豆は想像以上に劣化が早く、適当に放っておくとすぐ味や風味が落ちてしまいます。

それでは、どのような環境で保存するのがべストなのでしょう?

コーヒーの専門書やガイドブック、コーヒー豆の販売店などが公開してる数々の情報を集めていくと、コーヒー豆の最適とされる保存場所は以下の3つに分かれます。

  • 常温
  • 冷蔵
  • 冷凍

いやいや、その3つのどれを選べばいいのよ!」という声が聞こえてきそうですが、これがまたやっかいで、人によって意見が異なるんですよね…。

私自身もコーヒーを始めたばかりの頃はどうすべきか迷ってしまったのですが、その後、カフェや喫茶店で勤務したり、コーヒーの資格の勉強をしたりするなかで、多様な角度から自分なりの考察ができるようになってきました。

そこで今回は、コーヒー豆を「常温・冷蔵・冷凍」のどの方法で保存すべきなのかについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきたいと思います。

もくじ

コーヒー豆の保存環境に関しては意見が分かれる

冒頭でお伝えした通り、コーヒー豆は「常温」「冷蔵」「冷凍」のいずれかで保存することが推奨されています。

それぞれの「派」の意見を集めると、だいたいこうなります。

常温派のアイコン画像常温派

常温がベスト! コーヒー豆は温度変化に弱いし、そのままの常温が一番おいしく飲めるよ。

冷蔵派のアイコン画像冷蔵派

冷蔵がいいね。常温だとどんどん劣化していくし、冷凍は温度が下がり過ぎる。

冷凍派のアイコン画像冷凍派

やっぱり冷凍だよ。最も風味や香りをなくさずに保存するには、冷凍以外ありえないよ。

…と、こんな感じ。

これだけじゃ迷ってしまうのもムリがない話です。ということで、それぞれのメリット・デメリットをさらに詳しく説明していきますね。

常温で保存するメリット・デメリット

コーヒー豆を常温で保存する最大のメリットは、冷蔵庫や冷凍庫から出したときに発生してしまう「結露」を防げることです。

コーヒー豆に水分は大敵(カビの原因になります)。
常温だと急激な温度変化にさらさずに済むため、そのままの風味を損なわせることなく保存しやすいのがメリットです。

また、焙煎後のコーヒー豆は「熟成」も進むため、焙煎直後よりも、むしろ数日経った豆のほうがおいしく感じられることがあります。

ただし、コーヒー豆を焙煎すると、その直後から少しずつ酸化による劣化が始まっていきます。
焙煎によって生まれる炭酸ガスも抜けて、時間とともにコーヒーの素晴らしい風味や香りが飛んでいってしまいます。

冷蔵で保存するメリット・デメリット

食品は、酸素に触れることで少しずつ酸化します。
とくにコーヒーには脂質が含まれていますので、酸化しやすい特徴があります。

また酸化は温度が高いほど進みやすく、冷蔵庫の低温で保存することによって酸化スピードを遅らせることができます。

ただし、冷蔵庫にはさまざまな食品が入っているため、コーヒー豆が他の食品のニオイを吸収してしまう可能性があります。本文の後半で解説しますが、保存方法に気をつけなくてはなりません。
(コーヒー豆には細かな穴がたくさん開いていて、ニオイを吸着しやすい特性があります)

また、冷蔵庫から出したコーヒー豆は結露が発生しやすく、そのままにしておくと水分によって豆が傷みやすくなるなどのデメリットもあります。

冷凍で保存するメリット・デメリット

冷凍した場合には冷蔵以上の低温保存が可能なので、より長い期間、酸化スピードを遅らせて鮮度を保ちやすいのが最大のメリットです。

また冷蔵庫よりも冷凍庫のほうが、他の食品のニオイが移りづらいです。(よほどニオイが強い食品を凍らせている場合は別でしょうが…)

ただし、冷凍保存したコーヒー豆は温度がとても下がっているため、そのまま抽出すると成分がしっかりと出にくかったり(コーヒーの成分の一部は高温のお湯でないとなかなか出ません)、抽出したコーヒー液の温度が低めになってしまいやすいです。

常温・冷蔵・冷凍のすべてにメリットとデメリットがある

このように、常温・冷蔵・冷凍で保存した場合、それぞれにメリットとデメリットがあります。

したがって、コーヒー豆の状態(焙煎後、どれくらいの期間で飲み切るか)に合わせて最良といえる選択肢をとるのをおすすめします。

具体的には、こんな感じです。

  • コーヒー豆が比較的新鮮なうちに消費するのであれば、急激な温度変化にさらされにくい常温
  • やや時間をかけて消費するようであれば、冷蔵
  • さらに長期的な保存になりそうであれば、冷凍

具体的にいうと、1週間まで→常温、1週間~2週間以内→冷蔵、それ以上→冷凍を目安にすればよいでしょう。(豆を買うときは、どんなに長くても1ヵ月以内に飲み切れる分くらいにおさえることをおすすめします)

ただ、個人的には冷蔵保存のメリットをさほど感じていないこともあり、1週間を超えるようであれば、まとめて冷凍してしまうことが多いです。

ここからさらに、コーヒー豆を冷凍した場合について補足説明していきますね。

【疑問】冷蔵や冷凍したコーヒー豆は、そのまま使える?

このようなお話をすると、「冷蔵や冷凍した豆は、そのまま使えるの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、そのままで大丈夫です。

まず、焙煎後のコーヒー豆には水分がほとんどないので、冷凍しても凍りません。見た目も常温保存している豆と同じですよ。

また、まれに「冷蔵庫・冷凍庫から出してしばらく常温に置いておき、温度が上がるのを待つほうがいい」ということをおっしゃる方もいるのですが、個人的には必要ないと考えています。

むしろ、そのまま放置している間に良い香りが飛んでしまうだとか、余計な水分(結露)が発生するだとかのほうが面倒なので、私は冷凍した場合もすぐに挽いて抽出しています。

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冷えている豆を使って抽出したら、コーヒーの温度は低くなっちゃわない?

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いえ、気にするほどじゃないです。ミルで豆を挽くときに熱が発生して温度は自然と上がりますし、抽出時には常温保存した豆と、ほとんど変わらない状態になっています。

冷凍保存だと、1週間を超えた豆でも、鮮度の証である抽出時の膨らみ(コーヒードーム)が確認できますし、香りや風味もしっかりと感じられますよ。

コーヒー豆はできるだけ空気や光に触れないように保存しよう

コーヒー豆は、常温・冷蔵・冷凍のいずれの環境で保存するとしても、できるだけ「空気(酸素)」や「光」に触れさせないように気をつけてください。

冷蔵庫や冷凍庫の中は暗いので問題ありませんが、常温保存の際は直射日光が当たると劣化を加速させるので要注意です。

ベストなのは密閉容器に入れてしまうこと。これなら空気に触れるのも最低限で済みます。

また、先にも書きました通り、他の食品やニオイが強いものの近くに保存するとコーヒー豆にもニオイが移ってしまいますので、それにも気をつけてください。(魚とか、最悪です…笑)
一度吸ってしまったニオイは落ちませんので…!

これらをすべて防ぐためには、「キャニスター」といわれる金属や陶器などの専用の入れ物を使うと便利なのですが、最悪、ジップロックでしっかりと空気を抜くのでもOKです。

コーヒー豆を長持ちさせるためのポイントは、以下の別記事でも詳しく解説しています。

まとめ:コーヒー豆は1週間を超えるようなら、冷凍保存がおすすめです

今回は、いろいろな意見が飛び交うコーヒーの保存環境に関して、私なりにご説明させていただきました。

1週間以内は常温、それ以上は冷凍

ぜひ、このやり方を試してみてください。

豆の保存の件にかかわらず、コーヒーについてはさまざまな意見や理論が飛び交っていて、初心者の方には何が正しいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

このブログでは、そういう方に向けて、今後もできるだけわかりやすい形で客観的な考えも取り入れつつ、コーヒーの気軽な楽しみ方を提案していきたいと思っています。

では、今回は以上です!

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