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【ただ薄いワケじゃない!】アメリカンコーヒーは、なぜ日本で生まれたの?

2020 6/07
【ただ薄いワケじゃない!】アメリカンコーヒーは、なぜ日本で生まれたの?
アルパカのアイコン画像アルパカ

苦くて濃いコーヒーは苦手。ブレンドよりアメリカンが好きだなぁ。そういえば、アメリカンってどんなコーヒーのことなんだろう?

こんな疑問にお答えします!

やまもものアイコン画像やまもも

筆者の私は、カフェや喫茶店での勤務経験があり、コーヒーが大好きです。今回は、根強い人気のあるアメリカンコーヒーについて紹介しますね。

日本で昔から親しまれているコーヒーに、「アメリカンコーヒー」があります。

喫茶店のメニューでは「ブレンドコーヒー」と並べて書かれていることも多いですよね。

でもこのアメリカンコーヒー、実はアメリカではなく、日本発祥のコーヒーであることをご存じでしたか?

今回は、そんなアメリカンコーヒーの名前の本当の由来や、作り方をわかりやすく紹介していきたいと思います!

もくじ

アメリカンコーヒーって何?

「浅煎り豆」を使った日本生まれのコーヒー

アメリカンコーヒーとは、「浅煎りのコーヒー豆」を使って淹れたコーヒーのことを意味しています。

  • ブレンドコーヒーに比べて薄味なのがアメリカンコーヒー
  • ブレンドコーヒーをお湯で薄めたものがアメリカンコーヒー

こうやって言われることもありますが、正確にはちょっと違うんですね。

(※お店によっては、こういう風に作られていることもあります)

浅煎り」といってもピンとこない方もいるかもしれませんので、簡単に説明しますね。

浅煎り豆とは、あまり火を通していないコーヒー豆のこと

コーヒー豆は、もともと白っぽい薄黄緑色をしていて、熱を入れていく作業(焙煎)によって少しずつ茶色く変化します。

つまり私たちが一般的にイメージする茶色っぽいコーヒー豆は、焙煎後の豆というわけです。

この「焙煎」という工程では、コーヒー豆にどれくらい熱を加えるかによってコーヒーの味に違いが出ます。

ざっくりいうと、浅煎り(熱を加える度合いが弱い)であれば酸味が強く、深く煎れば煎るほど苦味が強く感じられるようになります。

アメリカンコーヒーで使うコーヒー豆は、そこまで熱を加えていないコーヒー豆を使ったものになります。

アメリカンコーヒーは、なぜ誕生したの?

「アメリカンコーヒー」誕生の由来は諸説あるようですが、

  • 昔、浅く焙煎したコーヒーをアメリカ人が好んで飲んでいたのをマネして、日本の喫茶店で「アメリカンスタイル」として出すようになった。
  • アメリカで普及していたコーヒー器具「パーコレーター」で作ったあっさりしたコーヒーを飲んだ日本人が、日本でも同様の味のコーヒーをはやらせた。

などといわれています。

いずれにしても、かつてのアメリカでは浅煎りのサッパリ・スッキリとしたコーヒーが好まれていたようです。

アメリカンコーヒーの味の特徴

アメリカンコーヒーでは、浅煎り豆の特徴である「酸味」が強く感じられます

アメリカンコーヒーの味を「スッキリ・サッパリ」や「酸っぱい」と表現されることがあるのは、浅煎り豆を使っているからというのが大きな理由です。

苦味が苦手であれば「軽くて飲みやすい」と感じる人もいるでしょう

また、アメリカンコーヒーを作るとき(抽出時)にも浅煎り豆の酸味の特徴を活かす方法がとられるので(記事後半で紹介します)、それもスッキリ感につながっているといえます。

アメリカンコーヒーのカフェインの量は?

アメリカンコーヒーは、軽い味わいから苦めのコーヒーよりもカフェインが少なそうと思われがちですが、実は違うんです。

コーヒー豆の1粒あたりに含まれるカフェイン量は、焙煎してもほぼ変わらないことが研究で解明されています。

ただ、コーヒー豆は焙煎を進めるごとに内部に含まれていた水分が蒸発して軽くなり、同時に膨らむ性質があるので容積が増えます。

そうなると、同じ軽量スプーン1杯分のコーヒー豆をすくった場合、浅煎り豆よりも深煎り豆のほうが(すくう豆の数が少なくなる分)、少ないカフェイン量のコーヒーができあがります

一方、重さ(グラム数)でコーヒー1杯分に使う豆の量を計った場合には、浅煎りでも深煎りでもカフェインの量はあまり変わりません。

アメリカンコーヒーの作り方

浅煎り豆を使ってみる

アメリカンコーヒーを作ろうと思ったら、まず浅煎り豆を用意しましょう!

コーヒー豆を買うときに、「シナモン」や「ミディアム」(豆の焙煎度のこと)と書かれているものを選んでください。

アメリカンブレンド」と名前がつけられているブレンドコーヒーも、たいてい浅煎り~中浅煎りで焙煎されていますので、そちらでもOKです。

抽出の際にもいくつかポイントが

ハンドドリップする場合の手順は通常と変わりませんが、豆の挽き方をやや粗目(中挽き程度)にすることと、お湯の量をやや多め(コーヒー粉量10gに対して、通常の完成量が120mlだとしたら140~150mlくらい)にすることがポイントです。

それと、水は軟水を使うのがよいといわれています。

コーヒーの苦みは軟水に溶けにくい性質があるので、軟水だと浅煎りの特徴を感じやすく、豆本来の香りとさっぱりした味わいが楽しめるからです。

ちなみに日本の水道水や、売られているミネラルウォーターのほとんどは軟水です。

お湯で薄めてみる方法も

アメリカンコーヒーは浅煎りの豆を使うのがスタンダードとされていますが、あえて以下のような方法で、「アメリカンコーヒーっぽさ」を楽しむこともできます。

  • 深煎りの豆を使って、通常より2倍量のお湯で抽出する
  • 中煎り~深煎りの豆で通常通りドリップしたものに、好みの量のお湯を加えてみる

など。

浅煎りの豆を使うと酸味を感じつつバランスのとれた味になりやすいのですが、中煎りや深煎りの豆を使うことで、酸味を抑えながらマイルドで軽い飲み心地のコーヒーに仕上げることができます。

やまもものアイコン画像やまもも

私は浅煎り特有の酸味やフルーティーさがあまり得意ではないので、あえてこの方法で「アメリカンコーヒー風」をドリップすることもありますよ!

アメリカンコーヒーと似たコーヒー

アメリカでは、いわゆる薄めの軽いコーヒーはweak(弱い) coffeeと呼ばれているようです。

その逆として使われるのがstrong(強い) coffee。深煎りの豆を使った、苦味とコクの強いコーヒーです。

もうひとつ、アメリカンと似た言葉に「アメリカーノ」というコーヒーがあります。

こちらは、日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、スターバックスなんかではメニューにも「カフェ・アメリカーノ」として用意されていますね!

アメリカンとアメリカーノはまったく異うもので、アメリカンが浅煎りの豆を使うのに対し、アメリカーノでは高い圧力をかけて抽出した「エスプレッソ」をお湯で薄めて飲みます

コーヒーの味が凝縮して濃い味になるエスプレッソですが、お湯で割ることでスッキリと、飲みやすい味わいになるのが特徴です。

エスプレッソでは通常、深煎りの豆を使いますので、酸味を抑えつつもコーヒーのしっかりとした旨味や風味を残し、それでいて軽く飲めるコーヒーを飲みたいときにはおすすめです。

まとめ

昔ながらの喫茶店では定番メニューになっていることも多く、根強い人気のあるアメリカンコーヒー。

最近のカフェではあまり見かけないですが、スペシャルティコーヒーが普及していることもあって、いわゆるアメリカンのような浅煎りの豆を使った個性豊かなコーヒーを楽しめる機会は増えましたよね。

もともと、日本では真っ黒な深煎りのコーヒーを好む傾向があったようですが、いろいろなコーヒーの楽しみ方ができたことで、コーヒーの世界がさらに広がっていると思うとワクワクします!

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