おいしいコーヒー豆の買い方・選び方【コーヒーマイスターがわかりやすく解説します】

コーヒー豆の買い方
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コーヒー豆を買いたいんだけど、ショップも種類もあり過ぎて、何をどうやって買えばいいのかわからない。
おいしい豆を買うためのコツやポイントを知りたい!

こんな悩みに答えていきます。

この記事を書いている私は、カフェ・喫茶店での勤務経験があり、「コーヒーマイスター」の資格を持っています。
これまで全国さまざまなお店でコーヒー豆を購入してきました。

スペシャルティコーヒー人気が続いており、日本全国で、多種多様なコーヒー豆を買える場所が増えています。

コーヒー豆の専門店はもちろん、スーパーやデパ地下の食品売り場、あるいはチェーン系カフェの店頭。最近ではコーヒー豆のネットショップも数多くあります。

すでにお気に入りのお店があるという人もいるかもしれませんが、コーヒーを始めたばかりの方や、これからコーヒーを趣味にしていきたい方は、
どのショップで買うのがいいの? どんなことに気をつけて買えばいいの?
と、迷ってしまいがちだと思います。

そこで今回は、これまでにコーヒーの勉強を重ね、実際にコーヒー豆の販売にも従事したことがある私が、コーヒー豆の買い方・選び方のポイントをまとめます。

  • おいしいコーヒー豆の選び方
  • 良いコーヒー豆屋さんの見分け方
  • コーヒー豆をネット通販で買うときのポイント

このような内容をわかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

コーヒーを始めるときに必要な器具や流れについては、別記事「初心者でも簡単! おうちコーヒーの始め方【必要な器具・手順をマイスターが解説】」で詳しく解説しています。

もくじ

コーヒー豆の買い方は「実店舗」か「ネット通販」の2種類

コーヒー豆の焙煎の写真

コーヒー豆の買い方は、大きく分けると「実店舗」と「ネット通販」があります。
それぞれの特徴について紹介します。

実店舗(焙煎豆の専門店、カフェ・喫茶店の店頭、スーパーなど)

近年、コーヒー豆売りの専門店が急速に増えています。
ある程度の規模の街であれば、1つや2つは必ずあるといっていいほど。

個人経営での小さな店舗で、店主(焙煎士)が一人で営業しているお店も多く見られます。

こういったコーヒー豆専門店では、店舗に「焙煎機」というコーヒー豆を焙煎するための専用の機械を置いて、日々焙煎を焙煎をし、販売まで行っているところが大半です。

また、カフェや喫茶店でもコーヒー豆を購入できるところは多くあります。

専門店のように店舗内で焙煎する「自家焙煎」をウリにしているところもありますが、大手チェーン系のカフェでは、たいていは工場でまとめて焙煎したものが各店舗に送られています。

スーパーや雑貨店の棚に並んでいるコーヒー豆も、ほとんどが自家焙煎ではなく、工場から仕入れているものです。

ネット通販

最近では、ネットでコーヒー豆を販売するショップも増えています。

全国的に有名な「丸山珈琲」や「堀口珈琲」などをはじめ、コーヒーにこだわりをもつ有名なカフェ・喫茶店では、実店舗の営業のほか、豆の通販まで手掛けているケースが多いです。

また、日本全国には数えきれないほどの小さな焙煎所があり、そういったところも実店舗とあわせてネットショップに出店しているところが増えています。

あまり名前は知られていなくても、焙煎にこだわりをもって、いいコーヒー豆を購入できるショップもたくさんあります。

コーヒー豆をネット通販したい場合には、各店舗のWebサイトやECショッピングモール(Amazon、楽天など)などから購入可能です。

実店舗でのコーヒー豆の買い方・選び方のチェックポイント3つ

ここからは、実店舗でコーヒー豆を買うときにチェックしたいポイントを紹介します。

  1. 自家焙煎をしているお店がベスト
  2. 安さだけにとらわれない
  3. 店員さんにはどんどん話を聞いてみよう

①:自家焙煎をしているお店がベスト

高品質なコーヒー豆に出会いやすいのは、自家焙煎をしているコーヒー豆の専門店です。

理由は、鮮度がよい豆が売られている場合が多いからです。

コーヒー豆は焙煎すると、その後は日にちが経つほど酸化が進み、どんどん味が落ちてしまいます。

自家焙煎しているお店であれば、商品の売れ行きを見つつ、売れ残りが増え過ぎないように調整して毎日焙煎されているので、いつでも一定の鮮度を保った状態の豆が購入しやすいです。

②:安さだけにとらわれない

お店によって異なりますが、たまにコーヒー豆の安売りをしているお店に遭遇します。
20%引きや30%引き、大きいと半額セールみたいな感じになっていることも。

一見、かなりお得に感じられるのですが、そういう商品は一瞬立ち止まって考えてみてください。

というのも、焙煎してからだいぶ日数が経っているケースが考えられるからです。

前の項目でお話した通り、通常、自家焙煎をしているお店で、焙煎後1週間以上過ぎた豆を売ることはほぼありません。
ですが、セール品の場合はそれ以上時間が経っている可能性も考えられるので、注意書きをチェックする、店員さんに聞くなどの方法で確認してください。

もちろん、セール品のすべてが古いものだとは限りません。

単純に「月替わりキャンペーン」みたいな感じで、特定の銘柄の豆をお得に販売していることもあります。
それであれば心配なく購入してOKです。

③:店員さんにはどんどん話を聞いてみよう

コーヒー豆を店舗で買うときは、ぜひ積極的に店員さんに話を聞いてみてください。

自家焙煎の専門店であれば、店主自身がコーヒー豆に相当なこだわりと愛をもっていますから、自分の好みの味に近いコーヒー豆をおすすめしてくれたり、コーヒーに関する情報を聞けたりします。

私自身、コーヒー初心者の頃は専門店の店主にいろいろ教えてもらって、コーヒーを淹れるのが楽しくなりました。

ただし専門店ではなく、チェーン系のカフェなどで店員さんがアルバイト中心だと、あまりコーヒーの知識をもっていない場合があります

自分で豆の良し悪しなどを判断できるようなら割り切って購入するのもよいのですが、そういうところでは、コーヒー豆を適切に管理していなかったり、鮮度の落ちた豆を売っていたりすることもあるので、ちょっと注意が必要です。

そういった点からも、やはり自家焙煎の専門店で質問しながら買うのがベストだと考えています。

ネット通販でのコーヒー豆の買い方・選び方のチェックポイント3つ

ネットでコーヒー豆を買う

次は、ネット通販でコーヒー豆を買うときのチェックポイントについて紹介します。

店員さんの顔が見えず、味見のできないネット購入で失敗しないように、まずは以下のポイントを意識してみてください。

  1. 新鮮な豆を扱っているか?【焙煎日をチェック】
  2. 商品について丁寧な説明があるか?
  3. お店のこだわりが見える「お試しセット」から始めるのがおすすめ

それぞれのポイントについて詳しく紹介していきますね。

①:新鮮な豆を扱っているか?【焙煎日をチェック】

ネットでコーヒー豆を買うときは、実店舗と同じく「鮮度」を気にしてください。

理想は注文後に焙煎をして、即発送してくれるショップで購入することです。
注文後の焙煎でなくても、「焙煎して〇日以内のものを発送します」などと明記されているお店もあります。

コーヒー豆の鮮度を大切に考えているショップであれば、必ず焙煎日のことがサイト内に書かれているので、確認してください。

②:商品について丁寧な説明があるか?

ひとことで「コーヒー豆」といっても、産地や銘柄、焙煎度など、味を左右する要素はたくさんあります

ですがコーヒーを始めたばかりの方にとって、「コロンビアの〇〇農園の豆<ナチュラル>」なんていう表記を見ても、それがどのような香りで、どういったフレーバーを持つのかなんて想像しづらいですよね。

コーヒー専門店のなかには、専門用語をずらりと並べるばかりで初心者にやさしくないお店があるのも事実です。(わかる人だけわかればいいというスタンスなのかもしれませんが…)

一方、それぞれのコーヒー豆がどのような地域や環境で、どんな流れで加工されてきたかといったストーリーや、味わいの特徴、おすすめの飲み方などの情報が、丁寧に説明されているページに出会うこともあります。

まだコーヒーのことをそこまで知らないという人であれば、自分にとって商品説明をわかりやすく、丁寧にしてくれていると感じるショップを選んでみてください。

個人的に、商品説明が丁寧なショップは、顔が見えないやりとりでも誠実な対応をしてくれるところが多い印象です。

③:ショップのこだわりが見える「お試しセット」から始めるのがおすすめ

ネットショップだと、初回購入の場合に限定して「お試しセット」的な商品が用意されていることが多いです。

そのようなセットを選ぶメリットは、大きく2つあります。

  • ショップのクオリティがだいたいわかる
  • 通常価格よりも安く買えることが多い

お試しセットには、各ショップが最も力を入れている商品や、「この味を最初に飲んでもらいたい!」と考えている商品が含まれていることが多いです。

つまり、お試しセットを頼んでみれば、そのお店の特徴や質などがある程度見えてきます

「一度お試しセットを頼んだらしつこく勧誘されたりするんじゃないの…?」と不安になる人もいるかもしれませんが、私は過去に数十店舗でコーヒー豆をネット通販し、その後しつこい勧誘がきた経験はないです。

気に入ったらリピートすればいいですし、もっと他のお店でも頼んでみたいと思えば、別のところを探してみればいいだけです。

ショップによってはDM(メルマガ)が届くくらいはあるかもしれませんが、嫌でしたら配信停止できますし、純粋に「お得にお試し」の気持ちで購入して大丈夫です。

おいしいコーヒー豆の買い方・選び方のコツ【実店舗・ネット共通】

ここからは、実店舗やネット通販のどちらで買うときにも押さえておきたい、おいしいコーヒーを買うためのコツを解説します。

粉ではなく豆の状態で買う

コーヒー豆を買うときは「粉」ではなく「豆」の状態で買ってください。

自家焙煎の専門店では、もともと豆のまま置かれており、お願いすればその場で挽いて粉にしてくれます。
スーパーなどの売り場では、自分で粉に挽ける機械が置いてあったり、もともと粉の状態で売られていたりします。

「どうせ粉にするんだったら、お店でしてもらったほうが楽じゃない?」と思うかもしれませんが、コーヒーは粉にすることで酸化スピードが速まり、鮮度が落ちやすくなります。

少しでも長く、おいしい状態で楽しみたいのなら豆で購入し、自宅で淹れる直前に「ミル」で挽くのが一番です。

ミルの必要性や選び方のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

一度に大量に買い過ぎない【目安は1~2週間分】

コーヒー豆は基本的に腐るものではないですが、時間が経つると味が落ちてしまいます。

なので、一度に買うのは1週間から最大でも2週間程度で飲みきれる分にするのがおすすめです。

ほとんどのお店では、100g単位で購入できるようになっています。

別記事「【解説】カップ1杯に使うコーヒー豆の量は?【目安を知っておくと便利です】」でも詳しく解説しているのですが、標準的なコーヒーカップ1杯あたりに使うコーヒー豆の量は10g程度。

この数字を基準に、1日に何杯くらい飲むのかや、家族何人で飲むのかなどを想定して、10日から2週間以内で飲みきれる分を購入するとよいでしょう。

また、コーヒー豆が劣化するしくみや正しい保存方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ:ポイントをおさえておいしいコーヒー豆を買ってください

コーヒーとコーヒー豆の写真

多くのコーヒー豆の販売店があるなかで、本当にお気に入りのお店を見つけるのは大変ですよね。

私自身、いろいろなところで豆を買ってきて満足したことばかりではありませんし、過去には「ちょっとイマイチだった」なんていう経験もあります。

だからこそ、良いお店に出会ったときはものすごくうれしいです。

コーヒーは嗜好品ですから、自分が「おいしい!」と満足できる味に出会うのがベストです。
今回の記事を参考にして選んでもらうと、その確率が上がるはずです。

お店によって扱っている豆の種類やこだわり、個性などがまちまちですので、ぜひ今回のアドバイスを参考にしながら、おいしいコーヒー豆を見つけてくださいね。

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